豊田屋ではEM農法を用いた桃の減農薬栽培に取り組んでおり、化学肥料は使用しておりません。

EM農法とは?

有用微生物群(Effective Micro organisms)を用いた農法のことです。
開発者は琉球大学農学部 比嘉照夫教授。EM技術を提唱され、現在国内外で建築・医療・教育・福祉などの分野で活用されています。
乳酸菌、酵母、光合成細菌、放線菌等の安全で有用な微生物を自然界から抽出、培養、共生させて、土壌を浄化・活性化し植物の成長を助けます。
EM菌を用いることで、土がいきいきとして農薬や肥料を使わなくても作物が豊かに実るようになります(穀物、野菜類では無農薬栽培が可能となっています)。また、抗酸化力が強いので、ものが腐ったり病気になったりするのを防ぎます。さらに、汚染物質を分解する力があるので環境保護にも役立ちます。
EM菌については、動物や水生生物など様々な生物に対して安全である事が信頼できる研究機関で確認されています(人間が飲んでも大丈夫)。乳酸菌はヨーグルトなどに入っており、酵母類は味噌や納豆などの食品に利用されています。
EM資材は色々な商品が開発されており、これらを用いることにより、農薬・化学肥料の減量・中止、土壌の改良、河川の水質浄化、植物の活性化等の効果があります。

当園で使用しているEM資材

EM1

基本になる微生物(乳酸菌、酵母、光合成細菌など)が全て共生している製品です。

EMボカシ

米ぬかなどの有機物にEM菌を加えて発酵させたもの
1型:生ごみ処理用・水稲用の肥料
2型:農業全般用の肥料
(魚粉や菜種粕を混ぜて、I型よりも窒素等の養分が多くなっています)

EMストチュウ

EM1に酢と焼酎と糖蜜と水を加えて発酵させたもの。
作物に噴霧すると、害虫に負けにくい健康な育成が期待できます。

農薬に関して

9割減農薬で栽培しております。(防除暦を参照)
豊田屋ではEMストチュウ、木酢・にんにく・トウガラシ液・土筆(つくし)・馬酔木(あせび)を用いた自然農薬を使用し感染症や害虫の防除を行っております。

肥料に関して

9割減農薬で栽培しております。(防除暦を参照)
化学肥料は一切使用しておりません。
EM活性液を1〜2週間おきに撒布しております。
EMボカシⅠ型を用いた生ごみ発酵堆肥、EMボカシⅡ型、苦土石灰の代わりに貝殻を粉砕して使用しております。
(土壌硬化の防止、土壌酸度の調整)

その他機器

糖度計を用いた桃の品質管理
土壌酸度測定器、土壌硝酸イオン測定器を用い定期的な土壌診断を行いながら施肥設計を行っている。
年に2回土壌分析も行っている。