新着情報一覧

2019年06月22日 そもそも論
毎年この時期になると同じような事を
書かせてもらっている気もするのですが・・・ 



夏前という事で
豊田屋のそもそも論を書かせていただきます




豊田屋は兄が栽培で弟が販売という
分業でやっております



それぞれを全く干渉しないルールです



兄は現役の医師でその業務も日々行いながら
農業との兼業をしております



兄の作った桃を
他の農家さん同様
八百屋業をしている弟が買い取り売る



そのような関係です



兄は医師でありますので
健康という分野にとても関心があり



病気になって薬を飲む医療より



できるだけ安全安心な食べ物を食べて
病気にならない食生活を送る方が
個人的にも世の中的にもいいのではないか



そのような考えを持っております 



可能な限り農薬や肥料を使わない
栽培方法で桃を栽培したい‼︎と
剪定なども含め
独自の栽培方法で桃を栽培しております



除草剤を散布しないので草がボーボーで
化学肥料を使用しないので
近隣の農家や親戚などにも



樹が弱っている
実に味が乗っていない
などなど色々と言われる事もあります



ただ兄はその栽培方法をしたくて
桃を育てていますので
その方法を突き詰めずっと続けています



それをしたいから農業をしている
というポリシーで
それ以外はやりたい農業ではありません



俗に言う
自然農法というものです



豊田屋の桃にはこのそもそも論が
常にあり今までもこれからも変わりません



そんな兄の桃も弟からすれば
数ある商品の1つです



弟が行なっている八百屋業は
本当の八百屋さんが行なっている類のモノではなく
一般の方への小売業が主です



過去さまざまな販売法をやった結果
個人様への小売が自分には1番合っていて
儲けられるし



ホンマ人ってナンボでもおって
キュウリを1人で100本買うてくれるより
100人が1本ずつ買うてくれる方が
圧倒的に自分的で楽やんか
これって
いくらでも可能性あるやん
という結論に達しております笑 


これは個人的な真理です


ですが
1人で沢山買ってくれるお客様も
モチロン大歓迎でめちゃ喜びます



そんな弟は
農業と八百屋業を行いながら
という中途半端なモノなので
もちろん中央市場のセリ場にも立てませんし



いつでも
なんでも
いくらでも
揃えられるホンモノの力もありません



極限までコストとリスクを減らし
在庫をなくし、できるだけ効率的に
自分が選んだ限定のアイテムだけを販売する



高価なモノやこだわり過ぎるものは
小売向きではないので
基本的には手を出しません



そして
弟が行なっている八百屋業では
農薬や肥料の話はあまりしません



どちらとどちらを比べて
どっちの方が上で下でという
話はしません



できるだけ新鮮なモノを
できるだけお求めやすい価格で販売する
ただそれだけです



強いて言うならなら
もし自分の家の作物と他人の家の作物があるなら
他人の方の作物をお客様におススメして先に売ろうと試みます



販売時、最悪の場合でも自前の作物は
売価のコントロールが自由に利くので
両売人としては当然の事です



また職業柄、近隣の皆さんの協力がなければ
続けてこられなかった仕事ですので
ライバルや敵という関係ではなく



自分の本棚に並べた以上
その本は
全て販売したい‼︎という感覚です



また、上で触れました
農薬や肥料の話をなぜあまりしないかといいますと



そのロジックだけで商品の優劣を決められたくないからです



クスリを使っていません。という言葉は
とても耳障りのいい言葉ですので
合法的に使われているはずなのに使っている側が悪になるのも嫌ですし



そもそもすべては個人の好みであって
どれを選択するかの材料をただ控えめに
提示してお客様には自然に手にして欲しいなと考えているからです



配送の際の説明も同じで
桃の場合、配送時の損傷がよくあるので
その回避のために真っ青な桃を収穫する方がほとんどです



ですが豊田屋では
配送に耐えれるよう
取り扱いが楽なように
何日も前に早採りしたりせず



できるだけ樹に長く付けて
収穫し発送しておりますので
傷みなどのトラブルが多いのです



他で買えばそんなに傷んでなかったのになんで?
と聞かれ
上記を答えれば
自分の桃がよくて他が悪い桃のようになる



でも八百屋なので色んな人の商品を
販売しているわけで
これは各個人のこだわりの手法というわけで
色々あって当たり前なわけです


ラーメンだって数限りなく味があって
それに個人の好みが存在するわけでして
決めつけや押し付けは必要ないと思っています



何も強要する事なく自然に完売し
空いた時間にはできるだけ別の事がしたいと
そう望んでいます



今後兄がどういう進路をとるか
それは兄の事ですので弟にはわかりませんが
先祖代々の自前の畑で栽培された作物は
ぜひ弟に売らせてもらいたいと思っています



逆に弟がどのような進路をとるか
兄にもわからないと思いますが
すでにやっている事や
今後やりたい別の事があっても
農業八百屋業は家業ですので



こんな時代です
農業や作物販売は
気候や国際情勢も含め
かなり過酷でシビアで全く楽観できませんが



他の利益からの補填はせず
これはこれとして
独自の会計処理でも今後もずっと
黒字で右上に進路をとれるよう努力しようと考えています




ちなみに
豊田屋の桃はまだ収穫しておりませんが



豊田屋の桃ではなく
誰のでもなんでもいいから
片っ端から集めてよ



とか



とりあえず桃があるんで買って欲しい



という話を八百屋として
よくいただきます



これは豊田屋の自前の桃ではありませんので
混同しないよう
別ルートとして会社の取り扱いの桃として
取次させていただいております



ですので厳密にはすでに繁忙期はスタートしており
またこの流れがしばらく続くという事となります




これが以前から続く
豊田屋のそもそも論です
新着情報一覧へ